建築探訪記録 神戸[六甲山ミーツ・アート]

神戸[六甲山ミーツ・アート]
六甲の名所とアートがコラボしている
イベントに行ってきました。

 

六甲の山の中に8個かな？
点在して開催場所があります。
その中の一つに行ってきました。

【安藤忠雄 教会三部作】
１.水の教会(札幌)
２.光の教会(大阪)
３.風の教会(神戸)

そう安藤忠雄建築、六甲山〈風の教会〉です。

挙式場へと向かう回廊は
すりガラスのアーチで作られていました。

ちょっと「風の教会」という事で
風を感じたかったのですが

私には分からず・・無風だったかも
本当に安藤忠雄さんって感じの
コンクリート打ちっぱなしの建物でした。

【風の教会】のストーリー

この風の教会っていうのが
教会シリーズの
一番、初期の作品で
１９８６年に完成してるんです。

私の１個上、３８年間ここにあるんです。

この教会は、隣接するホテルが廃業して
その間10年間、手つかずだった時期がありました。

 

風の教会は管理人が変わった段階で
【安藤忠雄さんの作品】として補修され
現在イベントや挙式などで利用されています。

この建物は、安藤さんの作品として

１０年後に復活してくれた訳ですが
一般住宅だったら、建物を大事に思う人がいないと
存続は難しいなあと、せつない気持ちになったんです。

お家だと、住む人、受け継ぐ人、
そこを使いたいって人がいなくなって
誰も住まなくなったら劣化がすごい早いんです。
障子とかがすぐ破れちゃったりね。

確かにこの建物はコンクリート構造だけど
いまのように保存ができるよう、
復活できるのはすごいなって思ったんです。

やっぱり長く、使える、一緒に生活できる空間を
基本で考えないといけないなと思います。

 

「売れればいいか」みたいな建て方とかね。
あんまり家にこだわりないなって方もいるけど
建売だって中古だって
ずっと誰か使って欲しいなって思うわけです。

「空き家問題」ってすごい切ないなって思いました。
 

私が建物探訪する理由

歴史的というか、有名な建築家さんが建てたから
見に行きたいっていうのもあるんですが

細かい構造ってあんまり分からないけど
廃業を機に１０年間利用されていなかったものを
誰かがお金と気持ちを込めて保存して補修したいって思う
それってなんだろうって考えます。

この風の教会は
フランス一美しい村のカトリックの教会から
（サント・クロワ・アン・ジャレ）
インスピレーションを得たそうです。

 

石を積み上げたような壁に小さな窓がたくさんあって
そこに光が入ってくるのが美しいなって感じ
それを現代建築で再現したいってその体験が源らしいんですね。

 

今ある建物+出来上がった過程
それを調べて、現地で見てみると

こういう考え方から、こういう変換をして
こういう風な再現の仕方があるんだな
って、感じることが出来ます。

その要素を私の頭にも取り入れさせてもらう
「どう解釈して自分の仕事に落とし込むか」

仕事だったりお客さんにも還元できたら
いいなって思ったり、
共有できたらいいなって思いました。

 

風の教会に行ったときは
「風？」って思ったんですが
この建物とストーリーを感じることが

建築探訪の良さだなって感じました。

 

この教会の中にも
神戸六甲ミーツ・アート開催中なので
アーティストさんの作品を飾ってありました。

六甲の超斜めな斜面をあがっていく電車も
レトロでかわいかったです。
 

六甲ケーブル（神戸六甲ミーツ・アートHPより）

神戸[六甲山ミーツ・アート]は
～１１月２４日までしています。
鑑賞パスポートがあるので、
期間中また行きたいなと思っています。

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